初めに
この記事の対象者はプログラミング初心者。 授業の復習がてら自分の言葉でまとめています。
前提
今回つかう例は前回の記事と同じもの
#include<stdio.h>
int main()
{
int a;
int b;
int sum;
a = 10;
b = 20;
sum = a + b;
printf("output\n");
printf("%d+%d=%d\n", a, b, sum);
}
変数の作成と値の代入は前回の記事で分かっただろう。 そこで今回はその下の行にある *printf()*について解説していく
標準出力とは
厳密な定義は置いておくとして、簡単にいうと コンピュータがした処理の結果をどうにかして、我々人間に伝える方法のことだ。
今回のコードだとターミナルに文字が出力されて、人間の目に見えるようになることをいう。
printf
printf("output\n");
という記述がある。
printfというのはprint(印刷)という言葉が示すように、ターミナルに文字を表示させるための関数だ。
printf()の()の部分の中に入れておいた文字をターミナルに表示してくれる。 非常にシンプルだし、ここまではわかりやすい。
ここで先ほどのコードを見るとprintf("output\n");
“output\n"という文字がターミナルに表示されると思うだろう。
しかし実際にコンパイルして実行してみると。output
しか出てこない。
これは \n
が 改行を表す呪文だからだ。
このように呪文がいくつかある。 これがややこしい!
今回学ぶ呪文:「変換文字」
\nは改行を表すということを説明したが、もう一つ呪文が出てきている。
%d
だ。
これは標準出力に使うための「変換文字」と呼ばれるものだ。
意味がわからないと思う。
この呪文がやっていることは、特定の型のデータを参照して表示するということだ。
イメージを掴むためにコードを見てみよう。
printf("%d+%d=%d\n", a, b, sum);
この部分少し複雑なので分割してみてみよう
printf(
"%d+%d=%d\n",
a,
b,
sum
);
,
で値をくぎれるので、このコードの意味としては
printf関数に「%d+%d=%d\n”」「a」「b」 「sum」の四つの値を渡しているということだ。
三つの%d
はその後に渡された「a」「b」 「sum」の値を順番に参照して表示してくれる。
少しはイメージが掴めただろうか?
このように値を参照する変換文字はいくつか存在する。 今回はint(数字)型に対応しているものだったので、%dだったが他の型に対応しているものもある。
指定子 | データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
%c | char | 1文字を出力する | “%c” |
%s | char * | 文字列を出力する | “%8s”, “%-10s” |
%d | int, short | 整数を10進で出力する | “%-2d”, “%03d” |
%u | unsigned int, unsigned short | 符号なし整数を10進で出力する | “%2u”, “%02u” |
%o | int, short, unsigned int, unsigned short | 整数を8進で出力する | “%06o”, “%03o” |
%x | int, short, unsigned int, unsigned short | 整数を16進で出力する | “%04x” |
%f | float | 実数を出力する | “%5.2f” |
%e | float | 実数を指数表示で出力する | “%5.3e” |
%g | float | 実数を最適な形式で出力する | “%g” |
%ld | long | 倍精度整数を10進で出力する | “%-10ld” |
%lu | unsigned long | 符号なし倍精度整数を10進で出力する | “%10lu” |
%lo | long, unsigned long | 倍精度整数を8進で出力する | “%12lo” |
%lx | long, unsigned long | 倍精度整数を16進で出力する | “%08lx” |
%lf | double | 倍精度実数を出力する | “%lf” |
標準出力以外の呪文
今回は解説しないが他にもこのような呪文がある。 覚えておく必要はないが、こういうものがあるということは知っておこう。
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この表は参考サイトからお借りしました。